新宿区神楽坂の税理士ブログ

2015.10.22更新

今回は、損益計算書についてです!

以前の記事「決算書って何?」で、損益計算書とは「いつからいつまでの間にいくら儲けたか」を示す決算書だとお話ししましたが、損益計算書の具体的なイメージは、こんな感じです。
当期の損益計算書

売上高 200
売上原価 △140
売上総利益 60
   
販売費及び一般管理費 △50
営業利益 10
   
営業外収益 3
営業外費用 △15
経常利益 △2
   
特別利益 20
特別損失 △15
税引前当期純利益 3
   
法人税等 △1
当期純利益 2

基本的に、一番上の行と一番下の行を見て、「200円の売り上げがあがって、最終的に2円儲けたんだな」と把握していただければOKです。
貸借対照表よりも分かりやすいですよね!

それだけでは物足りないという方のために、もう少し詳しく見てみると、、
・収益は、「売上高(販売額)」、「営業外収益(ex.預金の利息)」、「特別利益(ex.固定資産の売却益)」の3つに、
・費用は、「売上原価(ex.仕入)」、「販売費および一般管理費(ex.家賃、人件費)」、「営業外費用(ex.借入利息)」、「特別損失(ex.固定資産売却損)」の4つに、
分けられます。

そして利益は、
・ 売上総利益 = 売上高 - 売上原価 … いわゆる「粗利」というもの
・ 営業利益 = 売上総利益 - 販売費及び一般管理費 … 本業で稼いだ儲け
・ 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 … 毎期繰り返し経常的に発生する収益と費用を加味した儲け
・ 税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失 … 臨時的に発生した利益や損失もすべて加味した当期の儲け
・ 当期純利益 = 税引前当期純利益 - 法人税等 … 税金の支払まで加味した最終的な当期の儲け
の4種類が表示されています。

これをもとに、もう一度、損益計算書を見てみましょう。
すると、「本業からは利益が出ているのに、営業外費用が大きいから経常利益はマイナスになっちゃったな。やっぱり借入金の利息負担は重いな…。でも、経常利益はマイナスになったけど、特別利益を20円計上しているのが効いて、当期純利益はプラスになった!良かった、良かった!」と、さっきまでは見えてこなかったストーリーまで色々見えてくるわけです。

決算書1つ1つに色々な物語があるものです(涙)。

投稿者: 神楽坂公認会計士税理士事務所